効能・効果

Q1フィラジル®の効能又は効果について教えてください

Answer
フィラジル®の効能又は効果は、「遺伝性血管性浮腫の急性発作」です。
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Q2 フィラジル®はHAEの予防投与が可能ですか?

Answer
予防投与は認められておりません。
フィラジル®の効能又は効果は「遺伝性血管性浮腫の急性発作」です。
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Q3フィラジル®は3型の患者さんも使用可能ですか?

Answer
遺伝性血管性浮腫(HAE)にはI型、II型、III型の3つのタイプが存在しますが、本剤の国内、海外の臨床試験ともにI 型又はII 型のHAE の確定診断を受けている患者さんを対象に行われました。III型は、その患者数が少なく、III型だけを対象とした臨床試験は行われておりません。

III型に対する本剤の臨床データとしては、数は少ないものの(n=22)、リアルワールドデータであるIOS(Icatibant Outcome Survey)の中に、フランス人を対象としたデータがあり、III型患者さんに対しても、フィラジル®の有効性が示され、重篤な副作用は見られなかったことが報告されています。1)
この報告では、I型とIII型に対するフィラジル®の効果が比較されており、投与から症状消失までの時間(Time to resolution)の中央値は、I型の方が有意に早かったことが報告されています。(I型: 14時間、III型: 20時間, P=0.0021)

III型は症例数、発作数ともにI型に比べて少なく、また腹部発作と喉頭発作の割合が多く、重度・非常に重度の発作割合も多かったこともあり、本データを報告した研究者らは、上述のI型との症状寛解までの時間の差異について説明することはできないと述べています。

一方、同じグループによる別の症例報告では、3名のIII型患者で、腹痛発作にフィラジル®投与から、各々1時間、1.5時間、2時間で症状の消失が報告されており、上述のIOS報告と比較して早期(2時間以内)に症状が寛解するという報告もあります。2)

上述のように、本剤のIII型に対するエビデンスは限定的ですが、その有効性と安全性が報告されています。薬理作用的な観点から考察してみますと、そのHAE発作がC1インヒビターの欠損や機能不全に依らないものの、ブラジキニン介在性の血管性浮腫である場合、ブラジキニンの作用を直接的に阻害することで血管透過性の亢進抑制を図ることは、有用な治療の選択肢としての可能性が考えられます。
1) Bouillet L, et al. Immun Inflamm Dis 2017;5 : 29–36
2) LAURENCE BOUILLET, et al. ANNALS OF ALLERGY, ASTHMA & IMMUNOLOGY
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用法・用量

Q1フィラジル®の用法又は用量は?

Answer
フィラジル®の用法・用量は添付文書において、以下のように記載されています。
「通常、成人にはイカチバントとして1回30mgを皮下注射する。効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は、6時間以上の間隔をおいて1回30mgを追加投与することができる。ただし、24時間あたりの投与回数は3回までとする。」
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Q2フィラジル®は発作が起こった時、何本まで投与可能ですか?

Answer
発作が起こった時、その場で投与できるのは1本のみになります。
しかし投与後、効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は追加投与が可能です。その場合、前回の投与から少なくとも6時間の間隔をおいてください。また24時間の最大投与回数は3回までとしてください。

フィラジル®の用法・用量は添付文書において、以下のように記載されています。
「通常、成人にはイカチバントとして1回30mgを皮下注射する。効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は、6時間以上の間隔をおいて1回30mgを追加投与することができる。ただし、24時間あたりの投与回数は3回までとする。」
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Q3フィラジル®は発作部位によって投与方法は変わりますか?

Answer
発作部位によって投与方法は変わりません。
1回1本を腹部に皮下注射してください。
なお、発作が喉頭に発現した場合には、本剤の投与を行った後、直ちに医療機関に受診するよう患者さんにご指導ください。
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Q4フィラジル®は重症度によって投与方法は変わりますか?

Answer
重症度によって投与方法は変わりません。
1回1本を腹部に皮下注射してください。
なお、発作が喉頭に発現した場合には、本剤の投与を行った後、直ちに医療機関に受診するよう患者さんにご指導ください。
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Q5フィラジル®は静脈あるいは腹部以外に打つのは可能ですか?

Answer
フィラジル®の有効性、安全性、薬物動態は皮下投与した試験で評価されています。フィラジル®は皮下投与以外の経路での投与は承認されておらず、検証試験も実施されていません。
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Q6フィラジル®は腹部以外に打つことは可能ですか?

Answer
添付文書に従い、腹部に注射して下さい。
なお参考情報としては、皮下投与として、一般的には皮下脂肪の多い場所に注射されています。
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Q7フィラジル®の投与スピードはどのくらいですか

Answer
目安として、フィラジル®はゆっくりと30秒以上かけて腹部へ皮下注射して頂くよう患者さんにご指導ください。
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自己注射

Q1自己注射の患者トレーニング方法について教えてください。

Answer
患者さん向け資材として下記の資材を準備しております。

「フィラジル®トレーニングキット」
投与前に患者さんに自己注射の訓練を実施して頂くためのキットです。
練習用の腹部パッド、練習用シリンジセット、説明書が同封されたトレーニングキットになります。

自己注射練習の手順書 「フィラジル®をご自身で注射される方へ—自己注射ガイドブック」
患者さん、患者さんのご家族にフィラジル®の自己注射を正しく安全に実施していただくために、自己注射の手順や注意するポイントについてわかりやすく紹介した冊子です。

閲覧、ダウンロードはこちらから

自己注射練習の説明用動画 「フィラジル®をご自身で注射される方へ—自己注射の解説」
患者さん、患者さんのご家族にフィラジル®の自己注射を正しく安全に実施していただくために、自己注射の手順や注意するポイントについてわかりやすく紹介した動画です。

閲覧はこちらから


遺伝性血管性浮腫の代表的な国際ガイドラインであるThe international WAO/EAACI guideline for the management of hereditary angioedema – the 2017 revision and update(遺伝性血管性浮腫診療のためのWAO/EAACI国際ガイドライン – 2017年改訂・更新版)には下記のように記載されております。

投与予定の患者さんだけでなく、全ての遺伝性血管性浮腫の患者さんへぜひ訓練の実施をご案内ください。

推奨文6:すべての患者は発作2回分の要時(オンデマンド)治療薬を用意し、常に携帯することを推奨する。

推奨文18:認可された自己投与(注射)要時(オンデマンド)治療薬を提供された全ての患者に対して、自己投与の方法を指導すべきである。
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Q2フィラジル®の投与前に注意することはありますか?

Answer
フィラジル®の自己注射は、 十分な教育訓練を受け、注射による危険性と対処法について理解していただいた上で、医師の管理指導のもとで実施ください。

「フィラジル®トレーニングキット」
投与前に患者さんに自己注射の訓練を実施して頂くことが可能です。
練習用の腹部パッド、練習用シリンジセット、説明書が同封されたトレーニングキットになります。

患者指導用資材
自己注射練習の手順書などを準備しております。

閲覧、ダウンロードはこちらから

患者さん向け資材
患者日誌などを準備しております。

閲覧、ダウンロードはこちらから
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Q3フィラジル®の投与後に注意することはありますか?

Answer
注射部位反応を始め有害事象が現れる場合があります。

注射部位反応への対応
臨床試験で認められた注射部位反応は、内出血、血腫、灼熱感、紅斑、知覚低下、刺激感、しびれ感、浮腫、疼痛、不快感、掻痒感、腫脹、蕁麻疹および熱感でした。これらの症状は一過性であり、特別な処置の必要はなく消失しました。
しかしながら特別な処置が必要と判断した場合には適切な対応をご検討ください。

国内第Ⅲ相臨床試験における安全性
8例中3例(37.5%)に3件の有害事象が発現し、その内訳は血管性浮腫の悪化または再発が2件、頭痛が1件でした。これらの事象はすべて軽度で, フィラジル®との関連はないと評価されました。

海外第Ⅲ相臨床試験における安全性
フィラジル®の有害事象は46例中19例(41.3%)に認められました。
フィラジル®との因果関係が否定できない有害事象は5例(10.9%)に認め、悪心、下痢、消化不良、ALT増加、注射部位紅斑が各1例(2.2%)でしたが,重篤なものはありませんでした。
死亡およびその他の重篤な有害事象は認められませんでした。
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Q4本人以外(ご家族など)が注射を打つことは可能ですか?

Answer
訓練を受けた患者さんとそのご家族のみが注射を打つことが可能です。
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使用上の注意

Q1フィラジル®を保管する上で注意する必要はありますか?

Answer
2~25℃で保存して下さい。
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Q2フィラジル®の廃棄方法について教えてください。

Answer
シリンジトレーが廃棄用の容器となります。
① 注射をし終えたシリンジは、注射針が付いたまま、シリンジの向きをシリンジトレーの凸凹と一致させて収納します。
② 患者さんには、次回通院時に使用済みの注射が入った「シリンジトレー」を持参し、医療機関にて廃棄してもらうようご指導ください。

詳細は自己注射ガイドブックをご確認下さい。閲覧、ダウンロードはこちらから
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安全性

Q1フィラジル®にはどのような副作用がありますか?

Answer
国内臨床試験において、総投与例8例中、7例(87.5%)に注射部位反応が認められた。本剤に起因すると思われる臨床検査値異常は認められませんでした。
またHAE患者を対象とした海外第Ⅲ相比較臨床試験において、総投与例113例中、110例(97.3%)に注射部位反応が認められました。
重篤な過敏症(頻度不明)として、アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような反応が認められた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行ってください。
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Q2注射部位反応への対処方法について教えてください。

Answer
臨床試験で認められた注射部位反応は、内出血、血腫、灼熱感、紅斑、知覚低下、刺激感、しびれ感、浮腫、疼痛、不快感、掻痒感、腫脹、蕁麻疹および熱感でした。これらの症状は一過性であり、特別な処置の必要はなく消失しました。
しかしながら特別な処置が必要と判断した場合には適切な対応をご検討ください。
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Q3フィラジル®は小児への投与は可能ですか?

Answer
フィラジル®の小児への使用は認められておりません。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していません。
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Q4フィラジル®は高齢者への投与は可能ですか?

Answer
フィラジル®は高齢者への投与は可能ですが、慎重に投与して下さい。
添付文書には下記のように記載されております。
「高齢患者(65歳以上)では、非高齢患者(18~45歳)と比較して本剤の全身曝露量が増加する可能性があるので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。」
なお、臨床試験では、65歳以上の高齢者は、非高齢者と同様の安全性プロファイルを示しました。
また、年齢層別の有害事象の割合には違いは認められませんでした。
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Q5 フィラジル®は妊婦、授乳婦、妊娠している可能性のある女性への投与は可能ですか?

Answer
フィラジル®の妊婦、授乳婦、妊娠している可能性のある女性への使用はお控え下さい。

妊婦には、HAEの喉頭発作を有する患者など、フィラジル投与の潜在的なベネフィットが胎児に対する潜在的なリスクを上回ると判断される場合にのみ投与して下さい。
なお妊娠中の女性を対象とした臨床試験はなく、安全性は確立されていません。動物実験では子宮着床及び分娩への影響が認められています。

授乳婦も、特定の背景を有する患者に関する注意に該当します。
なお動物実験において、授乳ラットの乳汁中に、母体血中とほぼ同じ濃度のイカチバントが排出されていることから、授乳中の婦人には投与しないことが望ましい、とされています。
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Q6フィラジル®と併用に注意する薬剤について教えてください

Answer
添付文書には、併用禁忌、併用注意の記載はありません。
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臨床成績

Q1フィラジル®の有効性について教えてください

Answer
フィラジル®は、HAEの急性発作の原因であるブラジキニンの作用を直接的に阻害する唯一の治療薬であり、複数の海外第Ⅲ相臨床試験や、国内第Ⅲ相臨床試験から有効性が認められております。

詳細はこちらからご確認下さい。
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Q2ガイドラインにおける位置付けについて教えてください

Answer
国内外のガイドラインにおいて、遺伝性血管性浮腫の急性発作治療薬として記載されております。
海外のガイドラインでは,HAEの急性発作に対して早期の要時(オンデマンド)治療と在宅療法が推奨されています。

詳細はこちらからご確認下さい。
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Q3フィラジル®を複数本打つ必要はありますか?

Answer
発作が起こった時、その場で投与できるのは1本のみになります。 なお投与後、効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は追加投与が可能です。その場合、前回の投与から少なくとも6時間の間隔をおいてください。また24時間の最大投与回数は3回までとしてください。

フィラジル®の用法・用量は添付文書において、以下のように記載されています。
「通常、成人にはイカチバントとして1回30 mgを皮下注射する。効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は、6時間以上の間隔をおいて1回30mgを追加投与することができる。ただし、24時間あたりの投与回数は3回までとする。」
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作用機序

Q1フィラジル®の作用機序について教えてください。

Answer
HAE発作の直接的な原因として、ブラジキニンの働きが明らかになっています。
ブラジキニンは強い血管透過性亢進作用を有し、HAEにおける浮腫の原因となる重要なメディエーターであり、
心理的・身体的ストレスによって過剰産生されたブラジキニンが、ブラジキニンB2受容体に結合することで血管透過性が亢進し浮腫を引き起こします。

フィラジル®は、ブラジキニンのブラジキニンB2受容体への結合を選択的かつ競合的に阻害し、ブラジキニン介在性の血管透過性を抑制し、HAEの浮腫や症状を改善します。
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Q2フィラジル®の薬効薬理について教えてください。

Answer
フィラジル®は、ブラジキニンB2受容体に対する選択的な競合的拮抗剤であり、ブラジキニンと同程度の親和性を有します。
HAEは、C1-INHの欠損又は機能障害によるブラジキニンの過剰産生に起因し、ブラジキニンは、HAEの主要症状である局所の腫脹、炎症及び疼痛の原因と考えられる血管拡張作用を有します。
フィラジル®は、ブラジキニンのブラジキニンB2受容体への結合を阻害し、その結果、HAEの一時的な急性発作の臨床症状を改善します。
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その他

Q1患者さん、ご家族に説明できる資材はありますか?

Answer
患者さん、患者さんのご家族向け資材として下記の資材を準備しております。

「フィラジル®トレーニングキット」
投与前に患者さんに自己注射の訓練を実施して頂くためのキットです。
練習用の腹部パッド、練習用シリンジセット、説明書が同封されたトレーニングキットになります。

自己注射練習の手順書 「フィラジル®をご自身で注射される方へ—自己注射ガイドブック」
患者さん、患者さんのご家族にフィラジル®の自己注射を正しく安全に実施していただくために、自己注射の手順や注意するポイントについてわかりやすく紹介した冊子です。

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自己注射練習の説明用動画 「フィラジル®をご自身で注射される方へ—自己注射の解説」
患者さん、患者さんのご家族にフィラジル®の自己注射を正しく安全に実施していただくために、自己注射の手順や注意するポイントについてわかりやすく紹介した動画です。

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Q2HAEについて知りたいです。参考となる情報はありますか?

Answer
シャイアー・ジャパンは遺伝性血管性浮腫(HAE)の疾患情報サイトを運営しております。

医療従事者向け webサイト「腫れ・腹痛ナビプロフェッショナル」
HAEに関して、鑑別診断・ガイドラインまで幅広い情報をワンストップでお届けするサイトです。

患者さん向け webサイト「腫れ・腹痛ナビ」
患者さん、ご家族にHAEの情報をお届けするサイトです。
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